整備時に知っていれば助かるちょっとしたコツ6

農業機械の簡単メンテナンスTOPへ戻る




本職ではなく日曜大工的に行う整備や修理では、ちょっとした事で作業が進まなくなることがあると思います。

「こんな時どうすれば良いか」などと、最善の方法をなかなか思い付かないかもしれません。

人それぞれやり方があり、本人が良いと思う方法で行えばいいと思いますが、実際に私が行っている方法を少し述べてみます。


◎テンション・スプリングを外す方法

Vベルトを張っているテンショナのテンション・スプリングを外す方法です。

左写真のように、アジャスタ・ボルトがないタイプを例に説明します。

テンション・スプリングのフックに針金を引っ掛けて、その針金を引っ張るだけです。

ここではステンレスの針金を使っていますが、引いて切れなければ紐でも構いません。

針金を引いて引っ掛け部からフックが離れたら、マイナス・ドライバなどを使ってフックを起こしスプリングを外します。

このようにテンション・スプリングが外れます。

ちなみに、左写真は田植機のミッション・ベルトを外すところですが、これでエンジン・プーリにかけられているVベルトを安全に外す事が出来ます。

簡単にエンジン・プーリを手で回してVベルトを外せないので、このようにしてテンショナを外す必要があります。



◎Vベルトの取り外し、取り付け方法

Vベルトの取り外し方と取り付け方を、コンバインの1番ベルトを例に説明します。

クラッチが切れている事を前提に、大抵の場合はテンションナを緩めずに外す事ができます。

まずは、取り外し方です。

手でVベルトを手前に引きつつ左方向に回し、Vプーリの溝から脱線させます。

Vベルトの取り外しは、左写真のように隣接プーリやテンショナがない側から外すのが基本です。

そして、Vベルトを脱線(乗り上げ)させ易い箇所で行います。

右手でVベルトを左方向に回しつつ、左手でVベルトと共にVプーリを左回転させて完全に脱線させます。

VベルトがVプーリのツバの上に乗りさえすれば、後は回すだけで簡単に外れます。

新しいVベルトに換え、左写真の状態にします。

Vベルトの取り付けは、左写真のように隣接プーリやテンショナがある側から嵌めるのが基本です。

手でVベルトをVプーリの溝に入れつつ、隣接プーリから脱線させないようにして右回転させます。

外す時と同じ方向から行うと、VベルトがVプーリの溝に入ると同時に、隣接する背面プーリからVベルトが脱線してしまいます。

VベルトがVプーリのツバの上に乗りさえすれば、後は外れないように押さえながら、ゆっくり右回転させるだけで簡単に取り付きます。