| 揺動式籾摺機 | 農業機械の簡単メンテナンスTOPへ戻る |
籾摺機とは、適正な水分値に乾燥させた籾をゴム・ロール摺って、玄米、シイナ、籾殻に分けて排出させる機械である。 昇降機を使わず撥ね上げる(スロワ)もの、2番排出が循環出来るもの、送風機が上側に付くものなどメーカーによっていろいろある。 ロール間隙調整は手動と自動があり、選別方式は、揺動式、回動式、エア式などがある。 籾摺機はロールが大きいほど時間当たりの籾摺能力が上がるが、そのロールの大きさは2インチ半~6インチくらいがあり、3~4インチが多く使われている。 3~4インチ程なら、1.9~2.2kwくらいのモータ電力で良いが、それ以上だと、更に大きいモータ電力が必要である。 電源は3相200V、単相200Vなどで三相が主流。 籾摺りの流れ 使用時の各調整 運転の常識 トラブルと対処法へ |
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各部名称 1.モータ 2.送風機 3.送風量調整ネジ 4.掃除口 5.2番(シイナ)排出口 6.2番排出量調整ネジ 7.ロール部 8.籾供給量調整ダイヤル 9.横送りスクリュ下部掃除ケース 10.籾循環(返り籾)スロワ 11.選別板角度調整ダイヤル 12.玄米排出スロワ(1番) 13.玄米循環排出切替レバー 14.玄米排出量調整レバー 15.籾再処理量調整レバー 16.選別板 17.ロール間隙調整ダイヤル 18.電流計 19.電源スイッチ 20.タンク内混合米排出調整レバー 21.循環籾循環排出レバー 22.供給量連結ロッド 23.籾供給口 24.運転レバー 25.玄米排出口(1番口) 26.横送りスクリュ軸 27.昇降機 28.ベルト 29.昇降機バケット・ベルト張り調整ボルト 30.タンク内点検口 31.タンク内混合米排出口 32.混合米選別板入口 33.混合米タンク |
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![]() ※混合米=玄米+籾 |
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■送風量の調整について 送風調整は送風機のプーリで回転数を変える事ができ、送風量調整ネジで送風量を変える事ができる。 送風機ダクトはなるべく真っすぐ取り付け、あまり長くしないのが理想である。また、空気が漏れないようにガムテープなどでしっかり留める。 籾殻が選別板に混じったり、2番排出口に多く出るようなら風量が弱く、選別板と2番排出口に籾殻が無くなるまで風量を少しづつ上げて調整する。逆に強すぎると玄米まで飛んで行くので、その場合は風量を弱くする。 2番排出に玄米が混ざり出る場合も風量がやや多いという事なる。2番排出口から出たシイナなどは再び籾供給口に入れて選別させると良い。 |
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■ロールの間隙について 電源を入れ空運転で、ロールを軽く接触させてからロール間隙調整ダイヤルを約1回転「開」の方向に回す。 その後、籾摺りを始め選別板上の籾の位置が、左図のようになればそのままで良いが、左図の混合米や玄米の位置まで籾がくるようなら、ロール間隙調整ダイヤルを1目盛づつ「閉」に回し、左図のようになるまで閉める。逆に玄米が左図の籾の位置までくるようなら、ロール間隙調整ダイヤルを1目盛づつ「開」に回し、左図のようになるまで開く。 1~2時間程籾摺をし、籾の位置が上がってきたら、ロール間隙調整ダイヤルを1目盛「閉」に回す。以後これを繰り返す。 |
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■ゴムロールの交換について …要13mmボックス、延長ソケット(×2)、ラチェットなど 外す時は、ロール間隙調整ダイヤルを目一杯閉めて、ロールが回らないようにしてから、ロール固定ボルトを外す(正ネジ)。そして、ロール間隙調整ダイヤルをロールが外れる位置まで開きロールを外す。 二つの新品ロールをロール・ステイに確実に取り付け、ロール固定ボルトを工具を使って閉まるところまで閉める。再び、ロール間隙調整ダイヤルを目一杯閉めて、ロールを回らないようにしてから、ロール固定ボルトを確実に増締めする。そして、ロール間隙調整ダイヤルを二つのロールが離れるまで開く。以後、隙間調整へ。 また、ステイ固定ボルトを緩め、ステイを外してロール交換しても良いが、組み付け時に二つのロールの出面を同じにし、奥側面と正面プレートにロールが触れないように注意する。 自動ロール間隙調整のものは、手動に切り替えてから上記手順で交換する。または、取り扱い説明書の通りにする。 ※統合ゴムロール(小径、中径、各インチ)はほぼ全メーカー対応、必ず二つ同時に交換する。 |
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■昇降機バケット・ベルトについて …要13mmボックス、ラチェットなど バケット・ベルトの張り調整については、昇降機真ん中の点検口を外し、指でバケットを軽く引き10mm位のたわみになるように、左右の張り調整ボルトを回す。 そして、昇降機プーリーを正方向に手で回しながら、昇降機上部点検口からバケット・ベルトを見て芯出しをする。昇降機の真ん中、下部からもバケット・ベルトが大体芯が出てるか確認する。 バケット・ベルトが向かって右に寄る …向かって右側を張る。または、左側を緩める。 バケット・ベルトが向かって左に寄る …向かって左側を張る、または、右側を緩める。 ※張り調整ボルトについて、ボルトにスプリングの付いたものなどで、昇降機上部面まで締め付けて、バケット・ベルトの張りを適正に調整されるものについてはその通りにする。 |
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■スロワについて 羽ゴムの調整は、羽ゴムを1周させケース内面と羽ゴムの隙間が一番狭い位置で、約1mmの隙間になるように調整する。付いている羽ゴム全て同じ位置で同じ隙間にする。羽ゴムは頭部10mmのボルト1本で留めてあるので、それを緩め羽ゴムを手で動かし、隙間を合わせボルトを締める。 ゴムが減ったものは交換する。 ※各メーカーにより、羽ゴム(ブレード)の間隙は定められてるので、極力その通りにする。 |
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| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| モータが回らない(空運転時) | ①電気がモータまで来てない(三相モータなのに単相運転になっているなど) ②モータの故障 |
①差込プラグ、電源元ヒューズ、キャブタイヤ、電源スイッチ点検 ②交換 |
| モータが回らない(使用時)…詰まり、運転ミス | ①モータを回す前に運転レバーを入れ、籾が噛み込んだ ②運転レバーを閉じる前にモータを止めた ③2番排出口の蓋が閉じてある ④送風量調整間違いによる籾殻循環詰まり ⑤タンク混合米排出量とロール入口籾供給量のバランスが悪く昇降機で詰まる ⑥籾を供給し続けてるのに、玄米循環になってる |
①運転レバーを閉め、ロール一括開閉レバーを引きモータを回すが、無い機械はロール正面ケースを開け籾を出す ②①と同様、他、昇降機下部掃除口(撥ね上げ式はスロワ)から詰まりを取る ③蓋を開け詰まりを取る ④調整、上記赤字 ⑤同じ量に調整、上記赤字 ⑥玄米排出レバーを入れる、上記赤字 |
| モータが回らない(使用時)…詰まり、機械的 | ①昇降機バケットの磨耗 ②昇降機バケット・ベルトの緩み、片寄り、亀裂 ③各ベルトの消耗、亀裂 ④選別板が動かない、鈍いなどによるタンク内混合米詰まり、昇降機詰まり ⑤籾循環スロワ、その入口出口の詰まり、異物混入 ⑥玄米排出スロワ、その入口出口の詰まり、異物混入 ⑦横送りスクリュの磨耗 ⑧各ベアリングの焼付き、破損 ⑨供給量連結ロッドの外れによる過度の供給 ⑩掻き込みロールが回らない、ロール上での詰まり |
①交換、上記赤字 ②調整、交換、上記赤字 ③交換、上記赤字 ④ベルト、テンション点検、交換、上記赤字 ⑤掃除、羽ゴム隙間調整、交換 ⑥掃除、羽ゴム隙間調整、交換 ⑦交換、上記赤字 ⑧交換、上記赤字 ⑨取付、上記赤字 ⑩ベルト点検、交換、上記赤字 |
| 選別が悪い | ①選別板ベルトの磨耗、亀裂により選別板から混合米がこぼれるなど ②選別板ベルトのテンション・ワイヤの膠着など ③ロールの磨耗 ④送風量が弱く、選別板に籾殻が多くなる ⑤籾の供給量が少なすぎる、途切れる |
①点検、交換 ②潤滑剤の噴きつけ、交換 ③調整、交換、ベルトの点検 ④送風量を強く、ベルトの点検 ⑤多くする、途切らさない |
| 2番(シイナ)排出量が多い | ①その年、場所、天候、肥料などの影響によって、籾の実りが違う ②送風量が弱い(籾殻が混じる) ③玄米が混じる |
①2番排出量調整ネジを「減」にする、諦める ②送風量を強く、ベルトの点検 ③送風量を弱く、ベルトの点検 |
| 割れた玄米が選別板にでる | ①ロールの損傷、磨耗、閉め過ぎ ②籾循環スロワの羽ゴムの磨耗 ③異物混入による圧迫 |
①交換、調整、ベルトの点検 ②調整、交換、ベルトの点検 ③異物取り出し、掃除、上記赤字 |
| 送風機から玄米が出る | ①送風量が強い | ①弱くする |
| ●詰まりに関しては、選別板の動きや、モータ音の変化などで詰まる前兆を早く気づくように心がけておくと、逸早く運転レバーを止める事が出来る。また、電流計のあるものは、その指針を見てると過負荷(詰まり)が早く分かるので便利である。 | ||
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