第10回:管理機のキャブレータ掃除について

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今回は、三菱MMR60(ロビンRCO600と同等)のキャブレータ掃除の手順を記載します。
エンジンが始動しない、始動しても調子が悪いなど不調の原因の多くは、キャブレータの詰まりによるものです。

キャブレータ掃除する前に↓↓↓

4サイクル・エンジンの故障診断とその対処


主に必要な工具、道具:10㎜ボックス・レンチ、12mmボックス・レンチまたはメガネ・レンチ、マイナス・ドライバ(6㎜平行刃)、プラス・ドライバ、ラジオ・ペンチ、プライヤ、キャブレータ・クリーナ(泡タイプ:エンジン・コンディショナ)、キャブレータ・クリーナ(液タイプ)、細い針金(0.5㎜くらい)、ウエス

ここでは、キャブレータ内とその各部品の掃除には、泡タイプのキャブレータ・クリーナを使い、ケーシングや各部品の洗浄には、液タイプのキャブレータ・クリーナを使いました。

また、ブレーキ・クリーナ(パーツ・クリーナ)でも洗浄出来ますが、洗浄後に水滴が付くのでお勧め出来ません。
当然ですが、コンプレッサがあれば泡タイプだけで十分です。


管理機エンジンに使われるキャブレータは殆どがフロート式です。
フロート式キャブレータの詳しい分解掃除


キャブレータ エア・クリーナ左写真のように、エア・クリーナのケース・カバーが付いているところにキャブレータはあります。

エア・クリーナ 取り外し後エア・クリーナ・ケース・カバーを外し、エア・クリーナを外します。

エア・クリーナ エア・クリーナ・ケース・カバーエア・クリーナとエア・クリーナ・ケース・カバーです。

エア・クリーナ エア・クリーナ・ケース・カバーエア・クリーナに被せてあるフィルタ(スポンジ)を外し、掃ってきれいにします。

※コンプレッサを使ってエア吹きするのが一番良いです。

燃料タンク・カバー 取り外し後燃料タンク・カバーを外したほうが作業し易いです。

燃料タンク・カバーはマグネットで留まっているだけです。

ブリーザ・ホースを外す頭部10㎜正ネジナットを2つ外し、エア・クリーナ・ケース・ボディを外します。

ブリーザ・ホースをスペーサから外します。

ガスケット スペーサ エア・クリーナ・ケース・ボディ左からガスケット、スペーサ、エア・クリーナ・ケース・ボディです。

※エア・クリーナ・ケース・ボディの裏側にガスケットがへばり付いています。

燃料コック「開」状態燃料コックは、キャブレータの左下辺りにあります。

燃料を止めます。

レバーを左右どちらでもよいので真横にします。

キャブレータ 燃料ホースを外す燃料ホースを外します。

ホース・バンドをプライヤなどで外してから、燃料ホースを外します。

キャブレータ ガバナ・ロッドを外すキャブレータをゆっくり少しだけ引き出します。

この時、奥のガスケットを破らないように注意します。

そして、ガバナ・ロッドとロッド・スプリングを外します。

ラジオ・ペンチでロッド・スプリングを外し、ガバナ・ロッドは持ち上げて外します。

キャブレータ 取り外し後キャブレータをゆっくり引き出して外します。

ストレーナ・カップ ゴム・パッキン フィルタ燃料コック内に溜まったゴミを取り出します。

ストレーナ・カップの留め金具(正ネジ)はプライヤを使うと楽に外せます。

左からストレーナ・カップ、ゴム・パッキン、フィルタです。

ストレーナ・カップとフィルタに、キャブレータ・クリ-ナを吹き付けておきます。



キャブレータ本体 フロート・チャンバ・ケース側フロート・チャンバ・ケースを固定している頭部12㎜の正ネジボルトを外します。

ボルト・パッキンが付いています。

キャブレータ本体 フロート・チャンバ・ケース 固定ボルトフロート・チャンバ・ケースを外します。

この時、ゴム・パッキン・を破らないように注意します。

ゴム・パッキンがへばり付いてくる場合は、マイナス・ドライバなどを使い少しづつめくるように外します。

キャブレータ本体 フロートを外した後メイン・ジェット(正ネジ)をマイナス・ドライバで外します。

フロートを外します。

まず、固定ピンをラジオ・ペンチで外します。
その後、フロートはゆっくり持ち上げるように外します。

ニードル・バルブも同時に付いてきます。

ニードル・バルブが付いていた穴に、キャブレータ・クリーナを吹き付けておきます。

フロート ニードル・バルブ 固定ピン メイン・ジェット左からメイン・ジェット、フロート、ニードル・バルブ、固定ピンです。

キャブレータ・クリーナを吹き付けておきます。

キャブレータ本体 メイン・ノズル 取り外しメイン・ノズル(正ネジ)をマイナス・ドライバで外します。

6㎜平行刃のマイナス・ドライバが必要です。
5㎜平行刃でも構いません。

メイン・ジェット メイン・ノズル左からメイン・ジェット、メイン・ノズルです。

キャブレータ・クリーナを吹き付けておきます。

キャブレータ本体 パイロット・ジェット側パイロット・ジェット(正ネジ)とアイドル・アジャスト・スクリュ(正ネジ)を外します。

アイドル・アジャスト・スクリュにはスプリングが付いています。

キャブレータ本体 パイロット・ジェット アイドル・アジャスト・スクリュ左からキャブレータ本体、アイドル・アジャスト・スクリュ、パイロット・ジェットです。

キャブレータ・クリーナを吹き付けておきます。

キャブレータ本体 メイン・エア・ブリード キャブレータ・クリーナ吹き付けメイン・エア・ジェットに泡タイプのキャブレータ・クリーナを吹き付けます。

左写真のように、メイン・ノズルを外した穴から泡が出るまでは、穴が通った事にはなりません。

出ない場合は、数分おいて再度吹き付けます。

次に、その横のスロー・エア・ジェットにも吹き付けます。

キャブレータ本体 パイロット・ジェット穴 キャブレータ・クリーナ吹き付けパイロット・ジェットが付いていた穴にキャブレータ・クリーナを吹き付けます。

左写真のように、メイン・ジェットを外した穴付近にあるスロー・ジェットから泡が出るまでは、穴が通った事にはなりません。

出ない場合は、数分おいて再度吹き付けます。

この穴は、スロー・エア・ジェット、ベンチュリ横の穴(スロー・ポート)、アイドル・アジャスト・スクリュの取付穴(アイドリング・ポート)にも繋がっています。

メイン・ノズル メイン・ジェット パイロット・ジェット 掃除キャブレータ・クリーナを吹き付けて数分経過した後、細い針金で全ての穴を通します。

そして、再度キャブレータ・クリーナを吹き付けます。

キャブレータ本体 各部品全ての穴が通れば掃除完了です。

順次、液タイプのキャブレータ・クリーナで洗浄しながら組み付けて行きます。

燃料コックも同様に洗浄して組み付けます。

フィルタは燃料コック中心に正確に入れます。

キャブレータ 取り付け後キャブレータを組み付け終えたら、エンジンに取り付けます。


以後、スロー調整をします。




◎スロー調整の仕方


スロットル・レバーを一番閉じた位置にして、スロー・ストッパ調整ネジ(正ネジ)を締め、スロットル・レバーの当たり止めをします。

そして、アイドル・アジャスト・スクリュを一杯(軽く締まるまで)締めてから、約2回転戻す。

この後、エンジンをかけた状態(最低回転:アイドリング)でアイドル・アジャスト・スクリュをどちらかに回しながら、エンジン回転が一番高くなる位置に微調整して合わせます。


アイドル・アジャスト・スクリュを回す前に、エンジン回転が低過ぎてエンジンが停止するようなら、一旦スロー・ストッパ調整ネジを締めアイドリングを上げます。

エンジン音を聞いて判断すれば十分です。


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作成日:2009/7/22