今回は、クボタの小型田植機EP4の株間を変更する方法を記載します。
現在の水稲栽培では、省力、低コスト、多収などの観点から、 、または の何れかを行っています。
そして、現時点で最も多くの人が行っている栽培方法は、前者の株間を出来るだけ広くする疎植栽培です。
この田植機の出荷時に設定されている株間は18㎝(60株/3.3㎡) です。
18㎝の株間は、現在では狭いほうに入ります。
そこで、標準付属品の疎植用ギヤと入れ換えて、株間を24㎝(45株/3.3㎡)に広げます。
※オプションのギヤで最大28㎝(40株/3.3㎡)まで広げる事が出来ます。
必要工具と道具: グリース
右側の前車軸ケースの上に株間ギヤ・ケースがあります。
この田植機の株間変更は、レバー操作もなく、このギヤ・ケース内のギヤの入換え、組換えのみで行います。
レバー操作ではないが、とてもシンプルです。
蝶ボルト1本を外し、ギヤ・ケース・カバーを外します。
出荷時の設定株間は18㎝なので、A軸(左写真、左側)が27、B軸(左写真、右側)が26の歯数ギヤが組み込まれています。
株間に対するギヤの組み合わせは、ギヤ・ケース・カバーにシールが貼ってあるので、そこで確認できます。
手でギヤを外します。
軸にはスナップ・リングなどをかける溝も無く、ギヤがそれぞれ嵌っているだけです。
付属品の疎植用ギヤです。
ギヤには歯数が刻印されています。
この2つのギヤ(歯数31と22)を組み込む事で、株間は24㎝になります。
A軸に31、B軸に22の歯数ギヤを入れます。
刻印のある面を手前にして取り付けます。
グリースを塗付します。
左写真くらいの量でいいかと思います。
また、ギヤ・ケース・カバーの裏面にもグリースを同量塗付しておきます。
使用したグリースは、2硫化モリブデン・グリースです。
グリースは中央に集中していますが、回転すれば全体に行き渡ります。
ギヤに抜け止めなどは無いので、そのままギヤ・ケース・カバーを取り付けます。
蝶ボルト(ゴム付座金を含む)を手でしっかり締めて完了です。