第4回:三相、単相モータの回転方向の変え方

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様々な農業機械の動力源でAC誘導モータが使われていますが、AC誘導モータの回転方向は結線を入れ替えることによって変えることができます。

家庭から取れる電気には、単相のAC100VとAC200V、または三相のAC200V(要引き込み工事)の3種類があり、モータも同様に単相用、三相用があり、単相用には100V用と200V用、または100V、200V切替可能なものなどあります。

農業機械で使われる単相モータは殆どのものがコンデンサラン型モータです。

これは、コンデンサを用いて擬似的な二相交流電流を発生させ、それを補助巻線に供給して回転磁界を作るモータですが、外観からは、モータの使用プレートに「CONDENSER START 200μF」などと静電容量が記載されているので分かり易いと思います。
そして、コンデンサは外付けのものと内蔵のものとがあります。
外付けコンデンサにも、必ず静電容量~μF(単位:マイクロファラッド)が記載されているので見分けできます。

■三相モータの回転方向を変える

三相モータの結線R、S、Tは電源からの3本線で、仮にUは黒線、Vは白線、Wは赤線とします。

緑はアースになるので、モータの回転には関係ありません。


☆例
R―U(黒)、S―V(白)、T―W(赤) を
R―W(赤)、S―V(白)、T―U(黒) にする

三相モータの回転方向を変えるには、電源に対して、どの相と相でもいいので2相を入れ換えます。



■単相モータ(コンデンサラン型モータ)の回転方向を変える…4本線入力型

コンデンサラン型モータの結線R、Sは電源からの2本線で、主は主相巻線で、補は補助巻線です。

それぞれ2本づつ計4本が入力線です。


※汎用モータの場合は、使用プレートに色分けで結線方法が記載されています。

コンデンサラン型モータの回転方向を変えるには、コンデンサに接続された補助コイルの相を電源に対して入れ換えます。


■単相モータ(コンデンサラン型モータ)の回転方向を変える、100V使用
…6本線入力型(コンデンサ内蔵100V、200V切替可能タイプ)

100V結線R、Sは電源からの2本線で、仮にXは青線、U1は黒線、U2は灰線、Yは茶線、V1は赤線、V2は黄線とします。

メーカーにより線の色が異なります。


X(青)、U1(黒)、U2(灰)の3本線と、R、Sの電源線のどちらでもよいので片側と結線する。
Y(茶)、V1(赤)、V2(黄)の3本線と、R、Sの電源線の残った片側と結線する。

100V結線で回転方向を変えるには、X(青)とY(茶)の相を入れ換えます。

■単相モータ(コンデンサラン型モータ)の回転方向を変える、200V使用
…6本線入力型(コンデンサ内蔵100V、200V切替可能タイプ)

200V結線 U2(灰),Y(茶),V1(赤)の3本線を結線して絶縁する。


X(青)、U1(黒)の2本線を、R、Sの電源線のどちらでもよいので片側と結線する。
V2(黄)と、R、Sの電源線の残った片側と結線する。

200V結線で回転方向を変えるには、X(青)をV2(黄)側に入れ換えます。


※ここでは、誘導モータの回転方向の変え方のみ記載ですので、実際に行う場合はモータの使用プレートに記されてる使用電圧、モータ容量、周波数、回転数など注意する必要があります。




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作成日:2009/1/6