スタッドレス・タイヤに交換する



我家は毎年12月の第1週くらいに、ノーマル・タイヤからスタッドレス・タイヤに交換します。


我家は乗用車が2台あるので、タイヤ屋さんなどで交換してもらうと、年2回(ノーマル→スタッドレス、スタッドレス→ノマール)×2台分になるので、割と経費がかかります。

1台分(4本)の交換で約2,000円かかるので、年間8,000円かかることになります。
単純計算すると5年で40,000円、10年で80,000円かかります。

また、交換してもらうにはタイヤを持っていかなければなりません。

ということで、必要な道具を一式購入して自分で行うことにしました。

楽して確実なタイヤ交換をしたいので、コンプレッサとトルク・レンチを使います。

コンプレッサ、インパクト・レンチ、トルク・レンチ、油圧ジャッキ、エア・ゲージと必要な道具を全て購入しても、40,000円でお釣りがくる時代です。

もちろん、たまにしか使わないので全てDIY用ですが、十分使える代物です。



これらの道具を使って、嫁の愛車ラパンのタイヤを交換します。


動作音で近所迷惑になるといけないので、コンプレッサは物置の中に入れています。

左写真のコンプレッサは、説明書に100V使用で最大14A流れると書かれています。(定格0.75kw)

我家では15Aブレーカからの単独負荷で使っているので、実際にブレーカが上がるような事は無く安心です。

また、オイル式なのでオイルレスより長持ちしそうな気がしますね…。

コンプレッサは空気を吸込むので、扉を少しだけ開けています。

また、熱がこもり易くなるのが少し心配ですけど、長時間使うわけではないのでシリンダの冷却効率は気にしない事にします。

ある程度は動作音を抑えられたと思いますが、まだ十分ではないので、近いうちに物置の内側に防音材を張ってやろうかと思っています。

コンプレッサの電源を入れたら、タイヤ交換の手順に入ります。

ラパンのジャッキ・アップ・ポイントは、ドア下のサイド・シル下部にあるUの字の金具(前後左右、計4ヵ所)です。

当然ですが、水平な場所でエンジンを切り、サイド・ブレーキを引いておきます。

油圧ジャッキを使い車体を持ち上げます。

ここでは後輪左側から行っています。

Uの字金具に当てるので、左写真のような緩衝材は使わなくてもいいですけど…。

固定ナット(頭部19㎜正ネジ)を全て外します。

仮にインパクト・レンチで固定ナットが緩まない場合は、一度ジャッキ・ダウンしてから、十字レンチなどを使い固定ナットを全て(4本)少しだけ緩めます。

その後ジャッキ・アップして、インパクト・レンチで一気に外します。

タイヤを外したら、このようになっています。

小型車の後輪は殆どがドラム・ブレーキです。

ホイールの取り付け面と車軸のホイール取り付け面をウエスできれいに拭いてから、パーツ・クリーナを噴き付け洗浄しておきます。

スタッドレス・タイヤをはめ込み、固定ナットを手で全て取り付けます。

インパクト・レンチを使い、最初の1回は対角線上にずらして軽く締めます。

固定ナットが穴底に接触する瞬間で、締め付けを止める感じです。

具体的な順番は、上→下→左→右です。

左→右→上→下でも構いません。
要は、対角線上にずらす事が重要です。

2回(周)目は、インパクト・レンチが「カン」と1~2回なるまで締めます。

1回目と同じ順番で締め付けます。

インパクト・レンチのトルク設定はMAXで行っているので、これくらいで丁度良いくらいになります。

「カンカンカン…」といつまでも締め付けると、締め過ぎになりハブ・ボルトが痛みます。

ジャッキを下げます。

既にホイールは十分に固定されているので、ジャッキを外して問題ありません。



タイヤ交換の注意点:タイヤの回転方向「ROTATION」の文字と、「⇒」矢印が記載されているタイヤは、回転方向を合わせる必要があります。
また、アルミ・ホイールによっては、接触面が合わず純正のホイール・ナットが使えないものもあります。

タイヤのQ&A


トルク・レンチの設定数値を合わせます。

ラパンのハブ・ボルトはM12×1.25なので、87N・mくらいにします。

トルク・レンチを使い、規定量の締め付けトルクで締め付けます。

締め付けの順番は前述と同じです。

片方の手でラチェットの頭を支えて行います。

「カチン」と1回音がなったらOKです。

タイヤを4本交換したら、空気圧をチェックします。

220kPaくらいに調整します。

指定空気圧は、運転席ドア開口部にシールが張ってあり確認出来ます。



作成日:2013/2/26