HOME修理TOP田植機修理

田植機修理

1条だけ植付が悪い(MPR505) / 植付爪の調整(JC4A) / 植付アームに注油(SPU500)



MPR505 プランタ・アーム 分解 スプリング 破損ミツビシ田植機MPR505で、植え付けが悪い条があります。

植え付けが悪い条の植付アーム2組のうち1組の植付ロッド1本が動いてなく、苗が挟まったままになっています。

植付アームを分解してみると、ケース内は泥が溜まりスプリングが折れています。

MPR505 プランタ・アーム スプリング新品のスプリングです。

スプリングで植付ロッドを押し出して植え付けする田植機が多い!?と思いますが、この田植機のスプリングはカムで押し出された植付ロッドを戻すためのものです。

MPR505 プランタ・アーム ケース 掃除ケース内に溜まっていた泥は、マイナス・ドライバの先端で掻き出してある程度はきれいにしました。

カムは然程摩耗していないので大丈夫です。

MPR505 プランタ・アーム 植付ロッド 組み付け今回はスプリングだけ交換して組み付けました。

恐らく他の植付アームも酷い状態なのは間違いなく、同じようにスプリングが折れてもおかしくないでしょう。

エンジン・オイルとグリースの両方を注入しておきましたが、シール類の交換などオーバ・ホールをしたほうがいい状態ですね。

どちらにしても、毎年シーズン前のオイルの注入は必要です。



JC4A 苗取量レバークボタ田植機JC4Aで、植付爪の苗取り量を4条均一に揃えます。

植付爪を交換したので個別に苗取り量を確認してみたら、揃っていなかったの調整します。

専用のゲージを使うので定められた設定にします。

最初に、植付部上昇→油圧昇降ロック→植付クラッチ・レバー入り→エンジン停止にします。

その後、苗取量レバーを一度多いにしてから、赤印(中間位置)に合わせるだけです。

JC4A 専用ゲージ 苗取り量 個別調整専用ゲージを摺動板(エプロン)に置いて、植付アームを手でゆっくりと回しゲージに爪先を当てます。

左写真のようにゲージの横線に爪先が合えばOKです。

同様の手順で行いゲージの横線に爪先が合わない条は調整します。

JC4A 植付アーム 揺動アーム 連結ナット 緩める調整は植付アームと揺動アームの連結軸の固定ナットを緩め、植付アームを手で動かし爪先がゲージの横線に合うところで固定ナットを締めます。



SPU500H 植付アームクボタ田植機SPU500で、植付アームにオイルを注入します。

動作確認時、植付ロッド(押出金具)の打込み音がうるさくなってきたからです。

ラジオ・ペンチなどを使いゴム栓を外します。

注油口から見える内部の写真は撮り忘れたのでありませんが、水が混じってグリースは白くなり固まっていたので、十分に潤滑されていなかったと思います。

この作業は簡易的な方法で行うので赤いケース・カバーは外しません。

SPU500H 植付アーム 排油劣化したグリースを少しでも抜きます。

どうでも良い軍手にエア・ガンのノズルを貫通させ、植付アームの注油口に差し込みます。
軍手が植付アーム全体を覆うようにしてエア吹きします。

中の油(グリース)が噴き出してくるのを軍手で飛散しないようにするという訳です。
当然、ある程度は油で汚れます。

なるべく飛散しないように手で軍手を押さえます。

隙間があると、顔などに飛散した油が付く恐れもあるので気を付けて行います。

SPU500H 植付アーム ギヤ・オイル 注油グリースの代わりにギヤ・オイル(#90)を入れます。

注油口に油面が見えるまで入れたら少し待ちます。

エアが抜け油面が下がったら再びギヤ・オイルを入れます。

注油量は注油口から溢れる寸前くらいで適当です。

本来はグリースを入れたいところですが、奥まで入り難いのでギヤ・オイルを入れる訳です。

ギヤ・オイルはさらに硬い#140とかなら、さらに良いかもしれません。