作業機が下がる上がるを繰り返す(US324) / デリバリ・パイプのオイル漏れ(KT24) / 作業機が上がらない(KL500H) / カバー・センサ・ワイヤ膠着(RS270)
ヤンマー・トラクタUS324で、ロータリが最上げ位置において下がる上がるを繰り返します。
また、エンジンを止めると地面まで下ります。
落下速度調整ダイヤルを閉めてもロータリは下がるので、油圧シリンダのピストンのシール劣化を疑います。
シリンダ・ヘッドを取り外したら、こんな感じになってます。
中央にあるのがピストンとシリンダ・ライナです。
シリンダ・ライナに縦傷が多く付いています。
できれば交換ですが、このままいきます。
ピストンを取り外します。
シールは、新品と比べると分かるのですが、かなり劣化しています。
新品のシールをはめるのに大変苦労します。
とても硬いシールで普通には嵌めれないので、お湯を使い温めてから嵌めてます。
修理後、症状が改善されたので良しとします。
クボタ・トラクタKT24で、高圧配管(デリバリ・パイプ)と継ぎ手の間からオイルが漏れてきます。
エンジンをかけるとオイル・ポンプが回ってこの配管に圧力がかかるので、じわじわオイルが漏れてきます。
高圧配管を取り外し状態を確認してみても、クラックはなくテーパ・リング(正式名称が分かりません)も然程痛んでいるようには見えません。
再度、きれいに洗浄して丁寧に取り付けてみても、エンジン始動するとやはり漏れてきます。
部品としてはテーパ・リングだけを取れないので、高圧配管ごっそり交換せざるを得ないです。
どこかでテーパ・リングだけを購入できればいいのですが…。
交換した高圧配管と継ぎ手(Oリング含む)です。
反対側の取付部(オイル・ポンプ側)のOリングもついでなので交換しておきます。
クボタ・トラクタKL500Hので、エンジンを高回転にしないと作業機が上がりません。
モンロはエンジンが低回転でも問題なく作動しますが、油圧昇降だけがエンジンを全開にしないと作動しない症状です。
しかも、非常にゆっくりとしか作業機が上がりません。
この事から油圧は働いているが、上手くバルブが作動していないと予測できるので、オート・バルブを外して確認します。
オート・バルブを外して確認するため、シートとシート下のカバーを外します。
油圧作動装置で、左写真中央にあるのがオート・バルブ(デプス作動)です。
オート・バルブを外してみると、上げ側のスプールにライン・フィルタが咬み込んでいます。
何故こんなことが起きたのかは分かりませんが、これが原因です。
今回は、やや強引でしたがライン・フィルタをプライヤで引き抜いた上で、そのままオート・バルブを組み付けエンジンを始動し動作確認してみます。
修理の仕方としてはあまり良くありませんが、症状が完全に改善されたので、修理代も抑えられこれで良しとしてこのままいきます。
個人的な意見ですが、高い油圧にライン・フィルタが耐えられない事が原因なのか、こんな事になるようなら、このライン・フィルタは無くてもいいと思ってます。
ヤンマー・トラクタRS270で、カバー・センサ・ワイヤの膠着です。
膠着するとロータリが下がらなくなります。