クローラの脱着

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コンバインのゴム・クローラの脱着方法です。
一見、大変そうな作業に見えるかもしれませんが、手順道理に行えば割りと簡単だと思います。
一番大事なのは、慌てず安全に行うことです。

また、2~3条のコンバインなら、一人で容易に行えますが、中~大型コンバインでは2人で行うのが賢明だと思います。
熟練者なら6条のコンバインでも一人で脱着できますが、これはクローラが重くてかなりの重労働です。


取り外し手順

エンジンを始動して、刈取部を最上げ位置にし、自動水平機能があるものは最低位置(通常位置)にして、エンジンを切る。
※作業は、必ず水平で固い地面で行う。

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◎自動水平機能について

自動水平機能があるコンバインで、ジャッキ・アップしても直ぐに走行フレームが下がってくるコンバインは、下がった状態(機体上げ位置)にて行うしかないが、エンジン始動で走行フレームの高さを維持できるものは、エンジン始動したまま行い、機体水平レバーを「下げ」位置にした状態で維持できるものは、誰かにレバーを「下げ」位置で保持してもらい、その間に行う。

また、ジャッキ・アップした状態で自動水平機能が前後左右ともしっかり制御されてる(機体フレームが下がってこない)コンバインにおいて、水平機能を利用してジャッキ・アップすることが可能である。しかし、馬ジャッキの転倒や、油圧ジャッキ、馬ジャッキの入れ損ないによる機械の損傷、事故の恐れがあり、気を付ける必要がある。馬ジャッキの転倒を防ぐには、機体フレームの角パイプと馬ジャッキの隙間を無くして正確に入れる必要があり、細かくリフト調整できる馬ジャッキが必要になる。

写真例:機体最上位置と機体最下位置  油圧ジャッキと馬ジャッキを入れる位置

        

刈取部を最上位置、機体を最上位置にして、ジャッキを所定の位置3ヵ所に正確に入れる。その後、手動スイッチで機体を最下位置(通常位置)にしたら、機体は持ち上がる。安全のため必ず、手動スイッチで確認しながら機体を下げる。
しかしながら、この方法は、安全面からしてあまり勧めることはできない。





①張り調整ボルトを緩める。
  • 張り調整ボルトを固定しているナット緩め、張り調整ボルトを緩める。ナットの代わりに固定プレートとRピンを使うものもある。
  • 外れる寸前まで緩める、もしくは外す。
  • 油や潤滑剤を遊動輪の支柱パイプ回りに注しておく。
  • 使用される張り調整ボルトの頭部大きさは、コンバインの大きさに比例して大きくなり、17㎜、19㎜、22㎜、24㎜、27㎜、30㎜などで、他には、張り調整をナットで行うタイプがある。

②機体後側を持ち上げ、遊動輪を押し込む。
(左右両方取り外すなら、両方とも押し込む。)
  • 機体後部のフレーム(角パイプ)中央に油圧ジャッキを入れて、機体を持ち上げる。
  • 出来るだけ持ち上げる。リフト量が足りない場合は角材などを挟む。
  • 油圧ジャッキは2tのもので十分です。
  • 機体後側から、遊動輪をクローラごと大ハンマで叩く。
  • 遊動輪は、最後部の転輪に目一杯寄るまで叩いて押し込む。つまり、クローラを最大限まで弛ませる。
  • 機種によっては、ガイド・レールが邪魔になるので途中で取り外す。…左写真でいうならボルト3本を取り外す。

③機体後側に馬ジャッキを入れる。
(左右両方取り外すなら、両方とも入れる。)
  • 機体フレーム(角パイプ)に馬ジャッキを入れる。
  • クローラを外すときに邪魔にならないなら、縦横の角パイプが折り合うところに馬ジャッキを入れる。
  • 上写真は、小型コンバインで見られるクローラを弛めないと馬ジャッキを入れることができないタイプです。また、クローラを最も弛めた状態においても、クローラと馬ジャッキが接触しそうなため、斜めに馬ジャッキを入れています。角材も牽引フックがあるため、斜めに入れています。
  • 通常、中型以上のコンバインでは、機体フレームが大きいので、馬ジャッキを入れるスペースは十分ある。

④機体前側を浮かす。
  • ミッション・ケースの真下に油圧ジャッキを入れて、機体を持ち上げる。
  • 油圧ジャッキは、なるべく低床のものを使う。低床じゃないと、入らないことがある。
  • ミッション・ケースと油圧ジャッキの間には、緩衝的な役割として軍手やボロ雑巾などを挟む。

⑤クローラを遊動輪から外す。
  • 芯金と芯金の間にバール差し込み、起こしながら脱線させていく。
  • 1本目のバールで起こして隙間を作り、2本目のバールで脱線させる。
  • 2~3条のコンバインの小さいクローラなら、バールは1本で十分出来る。

⑥クローラを引き出す。
  • 手でクローラを掴み、引き出せるところまで手前に引き出す。

⑦クローラを上転輪から外す。
  • クローラを手で持ち上げて、芯金部を脱線させる。
  • バールを使っても良いが、コツは⑥の作業で、出来るだけクローラを引き出しておくことである。

⑧クローラを引き出す。
  • 手でクローラを掴み適当に引き出す。

⑨クローラを駆動輪から外す。
  • 隙間にバールを注し込み、起こしながら脱線させる。

⑩転輪などのガタツキがないか確認する。
  • 転輪、遊動輪を手で回転させて楽に回すことができるか確認する。そして、駆動輪、転輪、遊動輪を、引く、押す、揺らすなどして、ガタツキがないか確認する。
  • 一般に、転輪は走行フレーム裏側からボルト1本で転輪軸を固定している。


クローラを取り付けるときは、逆の順番で⑨からの作業になる。


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作成日:2010/10