| リコイル・スタータ | 農業機械の簡単メンテナンスTOPへ戻る |
リコイル・スタータは、手動でエンジンを始動させるもので、主に単発のガソリン・エンジンに使われる。 セルモータはバッテリから動力を得るが、リコイル・スタータは人力なので重量は軽くメンテナンスは簡単で、コストも安く済む長所がある。 リコイル・スタータは、紐を引いた時のみにスタータ内部に設けてある爪が飛び出し、クランクシャフト軸(フライ・ホイール外側)に取り付けられたカップの内側に引掛り、強制的にクランクシャフトを回転させるのでエンジンを始動させることができる。また、紐はゼンマイによって元に戻り、その時同時に爪も中心部に納まるようになっている。 従来は、紐を速く引く程、クランクシャフトの回転速度が速くなる構造で、エンジンを始動させるのに紐をある程度力強く速く引く必要があったが、現在では、紐を力強く速く引かなくてもエンジンを始動できる構造になったものが主流である。 これは、紐を戻す細いゼンマイとクランクシャフトを動かす太いゼンマイの2重構造からなり、紐をゆっくり引くだけで内部の太いゼンマイが遅れて働き、紐を引いた同方向に速くて強い回転力で半自動的にクランクシャフトを回転させるものである。 右写真は、一般的なリコイル・スタータの分解です。ちなみに、この状態ではゼンマイが抜ける恐れ(紐が戻らない)があるので、ゼンマイ中心部の軸ツバにかかる部分を、ラジオペンチなどでもう少し曲げる必要があります。 現在の2重ゼンマイのものも、基本的に下記の紐交換の仕方と同じです。 |
|
![]() |
![]() |
| ① エンジンから、リコイル・スタータを外します。殆どのものが、6mm(頭部10mm)のボルト3、4本で締めてある。 |
② 取っ手とスタータから古い紐を外す。 |
![]() |
![]() |
| ③ 1m位で出来るだけ同じ太さの紐を用意する。 紐を通し易くするため、紐の両端の先端をライタで軽くあぶって、先端を指で固めておく。熱い時は軍手などをはめる。 |
④ 上写真のように紐を通す。うまく通らない場合は、ラジオペンチで引っ張るもしくは、針金を先に通すなどして通す。 |
![]() |
![]() |
| ⑤ 紐を通したら結び目を作る。一番簡単な結び目で十分なので結び目を作ったら、ペンチなどで端を力強く引いて絞ってから、③同様にライタで結び目を軽くあぶり固める。 |
⑥ 結び目が収まる所まで紐を引く。 |
![]() |
![]() |
| ⑦ 結び目の反対側に紐を回すための溝があり、紐を手で持ち結び目からそのまま時計回りに丁度180度紐を掛けながら、溝の位置で外に出す。 溝に紐を掛けた状態を維持しながら回転部を押さえ、ケースだけを時計の反対回り(紐は右回り)に、回せなくなるまで回転させて止めたままにする。 ※写真のものと反対回転のリコイル・スタータだと紐の掛け方も逆になる。 |
⑧ ⑦の状態を維持しながら、紐の先端を中から外に通し、紐が戻らないように一時的に結び目を作って止めておく。 |
![]() |
![]() |
| ⑨ 取っ手に紐を通してから結び目を作る。 ⑤と同様にする。 |
⑩ ⑧で一時的に作った結び目をほどくと、ゼンマイの力で紐が巻かれて完成。 |
TOPへ |