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修理時のちょっとしたコツ8



◎割りピンを上手く外す方法

頭付きピン 割りピン 取り外し前割りピンは、取り付いている場所や太さによっては外し難いものです。

そして、頭付きピンを止めている割りピンは、外す時に頭付きピンも一緒に動くのでさらに外し難いと思います。

そんな頭付きピンを止めている割りピンを上手く外す方法です。

頭付きピン 割りピン 取り外し 曲げ戻し1マイナス・ドライバを使い、曲げてある割りピンを起こします。

頭付きピン 割りピン 取り外し 曲げ戻し2先端の大きいマイナス・ドライバ、またはプライヤかラジオ・ペンチを使い、90度以上起こします。

頭付きピンが一緒に動いてしまうので、頭付きピンか割りピンの頭をプライヤで押さえながら行います。

頭付きピン 割りピン 取り外し 曲げ戻し3プライヤかラジオ・ペンチを使い、割りピンを出来るだけきれいに曲げ戻します。

頭付きピン 割りピン 取り外し 曲げ戻し4曲げ戻して盛り上がりが出来た部分をしっかり挟み、出来る限り真っ直ぐにします。

頭付きピン 割りピン 取り外し 曲げ戻し後一度割ってあるピンを真っ直ぐに曲げ戻すのはなかなか難しいですが、この作業を丁寧に確実に行うかどうかで、割りピンが楽に外せるかどうかは決まります。

左写真で分かるように一直線に曲げ戻ってはいませんが、これでも何とか外せる状態です。

後は、割りピンを押し出してから引き抜くか、そのまま引き抜くかの2通りです。

頭付きピン 割りピン 取り外し 押し出し押し出す場合は、左写真のように頭付きピンと割りピンの端をプライヤで挟んで押し出しますが、固い場合は無理に挟まないほうが良いです。

無理に挟むと曲がる恐れがあり、再び曲げ戻さないといけないので、その分だけ外すのに時間がかかってしまいます。

頭付きピン 割りピン 取り外し 引き抜き引き抜く場合は、頭付きピンを回し引き抜き易い向きにして、割りピンの頭をプライヤで掴んで引き抜きます。

固い場合は、割りピンを回しながら引き抜くか、一旦割りピンを押し込み、プライヤで真っ直ぐにし直してから再度引き抜きます。

取り外し後 頭付きピン 割りピン外した割りピンは再利用せず、新しいものを使用するのが望ましいです。

キャッスル・ナット 割りピン錆びて膠着気味な割りピンの外し方です。

キャッスル・ナット 割りピン 取り外し 曲げ戻しマイナス・ドライバで曲げてあるピンを起こしたら、プライヤかラジオ・ペンチで力強く挟んで、出来るだけきれいに曲げ戻し真っ直ぐにします。

キャッスル・ナット 割りピン 取り外し 叩き出し小ハンマで叩いて外します。

プライヤかラジオ・ペンチで割りピンを掴みながら叩く事で、多少の曲がり防止になります。

正確にハンマを当てれば、プライヤなどで掴んでおく必要はありませんが、なかなか難しい場合があります。

キャッスル・ナット 割りピン 取り外し 引き抜きある程度抜けてきたら、後は割りピンの頭をプライヤかラジオ・ペンチで掴み引き抜きます。

頭付きピンの場合も言える事ですが、仮に膠着が酷く外し途中で折れてしまった場合は、割りピンをニッパで根元まで切断し、ピン抜きポンチを使って抜けば良いのです。



◎専用工具を使わずタイロッドを外す方法

タイロッド・エンド ボール・ジョイント 取り外し ギヤ・プーラ 使用タイロッド・リムーバを使わなくても、小さいギヤ・プーラを使ってタイロッドを外す事が出来ます。

タイロッド・エンドのボール・ジョイントの割りピンとキャッスル・ナットを外したら、代わりにネジ山の合う、どうでも良いナットをボール・ジョイントに入れてネジ山を保護し、左写真のように2本爪標準型のギヤ・プーラ(ここではSUPERTOOLのG3)を真っ直ぐかけます。

しかし、トラクタによってはギヤ・プーラをかけ難い、またはかけるのが難しい機種もあるのでこの限りではありません。

タイロッド・エンド ボール・ジョイント 取り外し後ギヤ・プーラを締め込んでから、重めのハンマでセンタ・ボルトを強めに叩き衝撃を与えます。

ボール・ジョイントの軸はテーパ状になっているので、衝撃と同時に固着が取れます。

ギヤ・プーラの締め込みだけで外れる事は少ないので、重めのハンマで叩く事が重要になります。

すぐに外れなくても、多くの場合は何回か繰り返せば外れます。