第2回:ボルトがなめた場合

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ボルトやナットを緩めようと思っても、頭部がなめてしまったらメガネ・レンチやソケット・レンチなどの工具が使えないなんて事がよくあります。

ボルトの頭部がなめる原因は、錆びなどの腐食以外では開いたスパナや粗悪なメガネ・レンチを使ったり、工具をしっかり掛けないからです。


そんな頭部がなめたボルト(6角)を緩めるには、まず6角ソケットを使います。

メガネ・レンチや12角ソケットに比べて、6角ソケットの方が食い付きが良いからです。

6角ソケットを使ってもなめる場合は、以下の方法で緩めます。

①→②→③の順に試します。

① 専用の工具を使う。
左図のような類の工具を使うと効果的だが、使用条件が限られるので現実的に上手くいかない事が多い。

他には、ネジザウルスなどのペンチ型の工具も使えるが、細いボルトなら、ウォータ・ポンプ・プライヤで挟んで回せる事もある。

② 平たがねでボルト頭部の角を叩く。
平たがねなどの硬くて刃先が平らに尖ってる物を使って、左図のようにハンマでボルト頭部の角を緩ます方向に叩く。

余程硬く締まっているボルトや、錆び付いているボルト以外には効果的な方法である。

平たがねの刃先でボルト頭部の角が削れるだけの場合は、③の方法に移る。


③-1 ボルト頭部にボルトを溶接する。(溶接機が必要)
左図のように、ボルト頭部の上にボルトを溶接する方法で、ほぼ確実に緩めることが出来る。

ボルトは同等以上の大きさのものを溶接する。

火を使うので周りに燃え移るものなどは外すなどして排除してから行う。

③-2 酸素アセチレン溶接で加熱して緩める。(酸素アセチレン溶接セットが必要)
酸素アセチレン溶接を使い、ボルト回り(ナット側)を赤くなるまで加熱したら、ウォータ・ポンプ・プライヤなどで素早く頭部を挟んで緩める。

加熱はボルト軸部にも熱がいくように炎を当てる。

火を使うので、周りに燃え移るものなどは外すなどして排除してから行う。

上記の方法以外に、適当なソケットをボルト頭部にハンマーで強引に打ち込んで、ラチェット・レンチやソケット・レンチで緩ます事も良いがソケットを傷める。


ネジの場合

硬くて緩まない、もしくは+や-のネジ溝がなめて緩まないネジには、左図のようにショック・ドライバをネジ溝にあてて、ハンマで叩くことでネジが緩む。

ショック・ドライバが無い場合は、普通のドライバをネジ溝にあてて叩いてから緩める。
(普通のドライバは回転力がないが衝撃だけでも多少の効果がある)

また、叩いた後にそのままドライバの柄の部分を、ウォータ・ポンプ・プライヤで挟んで回すと緩み易い。


ドライバは、必ず刃先がネジ溝の幅に合ったものを使う。



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作成日:2008/4/20